デジタルツールは情報の共有、データの集計と加工、様々な場所のデータの連携、蓄積したビッグデータの分析と洞察と進化し、そして現在、「知識」が価値創造の対象となってきました。
ビジネス向けのアプリやサービスは、当初大手企業向けにIBM社などの大型計算機で開発されて広く利用されるようになり、PCの普及とともに徐々に中小企業向けに裾野が広がってきました。現代では価格も大きく下がり、クラウドサービスを使えば月額数千円から数万円で利用できるものも増えています。しかし、デジタルとくにAIやIoTを適用して大きな効果が得られる領域はさまざまであり、それらに対応した既存のサービスは存在せず、開発には多額のコストがかかることが通例です。
iPhoneやアンドロイドのスマートフォンには、個人向けの多種多様なアプリが提供され、日常生活の一部となるほど普及しているアプリも多くあります。しかし、仕事やビジネスに使えるアプリはさほど多くありません。スマートフォンでは多くの情報を扱えない、スマートフォンは個人が利用するのが基本なので法人としての契約にそぐわない、などの理由があります。人間とコンピュータのインタフェースとしてはカメラやマイク、各種無線が使えてとてもフレンドリーなのに、仕事への活用が進んでいない状態といえます。
わたしたちは、業務の生産性の向上、顧客サービスの充実、ビジネスの収益拡大のためのツールを、最新のデジタル技術、とりわけ生成AIとIoT、スマートフォンを駆使して、従来の技術では実現できなかった価格で提供します。
従来のチャットボットは、Q&Aデータをもとにパターン化した回答のため、ユーザーは聞きたいことに直接答えてもらえず、フラストレーションをためてしまう傾向がありました。
当社は、最新の生成AIの技術を採用し、生成AIに回答させたい情報をあらかじめ整理したうえで生成AIが理解しやすいように加工し、生成AIに学習させています。あたかも人間が応対しているかのような自然な会話で、端的に聞きたいことを質問すれば生成AIは学習した知識から流暢な日本語でお答えします。
また、現在の生成AIモデルは多言語を学習済みで、さまざまな外国語による質問にも、同じ言語で回答できます。
生成AIは、必ずしも正確な回答をせず誤った回答をすることがあり、いわゆる「ハルシネーション」が生成AIの実用上の問題とみられています。当社は、生成AIへ学習させる知識の整理・加工・再構成と生成AIへの的確な指示により与えた知識の範囲内で回答をさせ、ハルシネーションの発生を抑止する技術があります。
生成AIが持つ、知識を学習してその知識をもとに検索する、要約する、質問に答えるというインテリジェンスのポテンシャルは、個別の企業のなかの技術情報や作業記録データを学習させた開発や保守のための専用AI、個別の地域の文化・歴史・祭り、農業・漁業・工芸や料理を学習させた観光や学習のための専用AI、などなど、適用分野を広げていくことでしょう。